紅茶の歴史は意外に浅く、17世紀初頭に、オランダの東インド会社が設立されてからです。はじめは上流階級の嗜好品であったものの、次第に庶民の間に浸透していき、様々な名ブランドを生み出しました。

 主な世界のブランドを挙げています。本社とリンクしてあるので、興味のある方は行ってみて下さい。うまくリンクができない、このリンクは違う、このメーカーのHPを知っている、という情報がございましたら、是非、アゼルまで御連絡をお願いします。

 

世界の名ブランド(アルファベット順)

Benoist ベノア 19世紀末にフランス人シェフのベノアがはじめた、高級食材店がベノア。英国王室をはじめとする多くの貴族の御用達であり、栄誉ある3つの紋章を許されています。
 
Bewiey's ビューリーズ アイルランドの首都、ダブリンにティーカフェを構える老舗。1840年以来の伝統は、紅茶通にも好まれています。
 
BIGELOW ビゲロ アメリカ紅茶の品質向上に功績のあったティーブランド。ティーバッグのバリエーションが非常に豊富で、ルース・C・ビゲロによって設立されました。
 
BRODIES ブロディーズ スコットランドの名門で、1867年創業。近年、厳しい基準をクリアーし、海外への輸出も認められるようになりました。
 
Brooke Bond ブルック・ボンド 24歳だったアーサー・ブルックが1869年に開業。「同一品質、同一価格」。現代では常識と思われることでも、価格も品質も安定しなかった当時は革命的でした。創業者アーサー・ブルックの名を冠した紅茶は、ブルック・ボンドの中の高級品。
 
Dallmayr ダルマイヤー バイエルン王国時代には王室御用達も務めていた、ドイツの老舗。今でもバイエルン州のミュンヘンで、ダルマイヤーの紅茶が楽しめます。ドイツの友人がアールグレイを買って来てくれました。
 
DALLOYAU ダロワイヨ 1802年、ボナパルト時代にオープンした高級食料品店です。美食の国を代表するダロワイヨの紅茶は、世界から高い評価を受け続けています。日本にも進出し、ダロワイヨ・ジャポンがあります。
 
Dilmah ディルマ 1970年に総合商社が紅茶の販売をはじめた、まだ若いブランド。スリランカの旧首都コロンボに本拠を置くディルマは、セイロンティーのみにこだわる珍しいブランド。母体の商社は、メリル・J・フェルナンドが設立。
 
FAUCHON フォション パリのマドレーヌ広場に本店舗があります。紅茶の他にも様々な高級食材を揃える本格派高級食料品店で、中でもアップルティーは不動の人気。
 
Fortnum&Mason フォートナム&メイソン 1707年、ウィリアム・フォートナムとヒュー・メイソンが創業した老舗中の老舗です。ロンドンのピカデリーサーカスにあります。キングスクロスからも地下鉄ですぐですし、とにかく日本人で混んでました。紅茶はとにかくおいしかったです。文句なしでした。わたしが紅茶にのめり込んだのは、F&Mのせいです。
 
G.H.FORD TEA G.H.フォード・ティー アメリカの唯一にして初のティーブレンダー、ガードルード・H・フォードが1909年に設立。タグの「TRIACUP」は「お茶でもどうぞ」の意味です。アメリカ版「喫茶故」といったところでしょうか。
 
Harrods ハロッズ 1849年に創業。世界的に有名な、英国王室御用達の高級百貨店。一度行ったことがありますが、非常に雰囲気のいい店でした。日本では、三越などが取り扱っています。
 
HEDIARD エディアール 1854年、パリ・マドレーヌ広場にオープン。個性的な品揃えで、世界の著名人にも支持されています。
 
HIGGINS TEA ヒギンズ・ティー 紅茶の販売をはじめたのは1987年と、最近のティーブランドです。もともとはコーヒーショップとしてスタートしました。
 
JACSON ジャクソン ロンドンのピカデリーで操業が始まったのがジャクソン。実は、ここがアールグレイの生みの親です。ジャクソンは中国の薫り高い茶を再現し、当時の宰相、チャールズ・グレイ伯に献上、それを「アールグレイ」として売り出したのが、現在のアールグレイの原型です。
 
KEEMUN BLACK TEA キーマン紅茶 安徽省でつくられている中国を代表する紅茶。茶の生国である中国の紅茶は、そのバランスのよさに定評があります。
 
金帆牌 ゴールデン・セイル 広東省で作られる紅茶。ライチの産地でもある広東省では、ライチ風味のフレーバーティーも多く作られています。
 
LA TOUR D'ARGENT トゥール・ダルジャン 鴨料理で有名なトゥール・ダルジャンは、1582年にオーベルージュとしてオープンした名門中の名門レストラン。
 
LES DEUX MAGOTS ドゥ・マゴ サンジェルマンに店を構える1885年創業の、パリ屈指の有名カフェ。ピカソ、サルトル、ボーヴォワールなどの芸術家にも多くのファンを持っていました。ドゥ・マゴは、二つの中国人形、の意味です。
 
LIPTON リプトン 紅茶といえばリプトン、紅茶王、サー・トーマス・リプトン。1889年の創業以来、もっとも大規模で有名な紅茶メーカーの一つとして君臨しつづけています。日本には、1906年に初のブランド紅茶として輸入されました。ワンランク上の本格紅茶として、創業者の名前を冠したサー・トーマス・リプトンがあります。
 
MARIAGE FRÈRES マリアージュ・フレール 日本にも店舗を構えるフランス最古のお茶の専門店で、その歴史は1854年にまで遡ります。その品揃えは老舗ならではの種類の豊富さで、世界各国のめずらしいお茶が楽しめます。また店舗には必ず、専門知識を持った職員がおり、様々な相談に応じてくれます。
 
MELROSE メルローズ エディンバラで1812年にオープンしました。1837年には英国王室御用達の指定も受けています。
 
Mrs. Bridges ミセス・ブリッジス イギリスの家庭の味を追求したミセス・ブリッジスは、1976年創業。もともとは、イギリスのテレビドラマの登場キャラクターが基本コンセプトとか。
 
PAUL BOCUSE ポール・ボキューズ フランス料理の重鎮、ポール・ボキューズによるオリジナルブレンド。レストラン「ポール・ボキューズ」は、言うまでもなくフランス料理界の最高峰に君臨しています。
 
Peltier ペルティエ ルシアン・ペルティエがセーブル通りに店舗を構えたペルティエは、良質な素材で支持される名店です。原宿にも店舗があります。
 
PENINSULA ペニンシュラ 香港のクーロンにある有名ホテル、ペニンシュラのホテルブランドです。チャイニーズよりも、英国風だと思いました。
 
Ridgways リッジウェイ ヴィクトリア女王に献上された、H.M.B.を生み出した名門です。1836年オープン。
 
ROYAL COPENHAGEN ロイヤル・コペンハーゲン デンマークの陶磁器メーカーです。ヴィンテージ・ダージリンは磁器に入っている極上品ですが、36000円。ケタが一個違います。
 
Sir Winston サー・ウィンストン 約100年の伝統を持つ、正統派イングランドティー。ドイツのティーカネングループの傘下に入ってからも、それは変わっていません。
 
TEA BOUTIQUE ティー・ブティック ドイツ、ブレーメンの老舗。シンボルマークの天秤は、紅茶を量り売りしていた時代の歴史と伝統を偲ばせます。ハーブを扱っていたせいか、フレーバーティーの種類が豊富です。
 
TETLEY ティトレー イギリスではじめてティーバッグを紹介した、1829年創業の老舗のティーメーカー。その人気は、イギリスのみならず広く世界に浸透しています。
 
TOMURCUS トムルジュク 17世紀から喫茶の習慣があったトルコの紅茶。以前のトルコでは、チャイハネは男の場所で、女性は家庭でチャイを楽しむものであったとか。一人あたりの年間消費量は、世界で第三位であり、砂糖をたっぷり入れて小さなカップで甘い紅茶を楽しむことが一般的です。
 
TROISGROS トロワグロ レストラン評価紙ミシュランで、30年以上も三つ星レストランの栄光を受ける高級レストラン。創業者トロワグロ親子は、ヌーベル・キュイジーヌの先駆で、料理界の革命的存在です。
 
TWINING トワイニング 紅茶を語る上で絶対に欠かせないブランドの一つです。このイギリス最古の紅茶会社は、トーマス・トワイニングによって設立されました。19世紀半ばにヴィクトリア女王から英国王室御用達の勅許の栄誉を受けて以来、幾度の代替わりのたびに、同じ栄誉を受け続けています。
 
WEDGWOOD ウェッジウッド チャイニーズ・ボーンの名店、ウェッジウッドです。淡く美しい青色は、日本人にも好まれる色彩感覚だと思います。紅茶と一体となるティーセットも、ぜひ一式持っておきたいものです。可愛らしい、ピーター・ラビットのデザインの紅茶も、ウェッジウッドが出しています。
 
Whittard ウィタード ロンドンのチェルシー・ストリートに1886年にオープン。イギリスを中心に、100以上の店舗を持つという大規模展開を行っていますが、その品質は折り紙つきです。
 
WILLIAMSON&MAGOR ウィリアムソン&マゴー 1869年に創業。世界中に多くの茶園を有し、オリジナルの茶の生産を行っています。
 
WILSON'S ウィルソン ロンドンにティーブティックがあり、マスター・ブレンダーのウォーレン・フォードは、世界的に有名です。