10月5日

人工知能――道具や記号(言語)との関わり合いから、もう一度関係性を構築されていく。

ヴィゴツキー → レオンチェフ
         → ルリヤ

 参加論としてのヴィゴツキー理論

・ヴィゴツキー・ルネッサンス……参加論の先駆としての再評価
・根拠
 ・記号の媒介による高次機能の発生
   ヴィゴツキーの三角形

   

動物の場合……ABの関係(行為環境)
人間の場合……Xの介在(二重構造の成立。この回路で世界と関わる)
       X←記号(Ex.言語的意味付け)
    →X部分がどうやって生まれてくるのか。
 →・精神間機能から精神内機能へ
 子供の文化的発達における、全ての機能は、二度、二つの局面に登場する。最初は、社会的局面であり、後に心理的局面に、すなわち最初は精神間的カテゴリーとして人々の間に、後に精神内的カテゴリーとして子供の内部に登場する。このことは有意的注意にも、論理的記憶にも、概念形成にも、意志の発達にも、同じように当てはまる。

 ・記号に媒介された精神

 ・精神間から精神内へ
    ↓
 ・社会的関係への参加を通じた媒介化の過程としての学習←ヴィゴツキーも参加論を主張していたという解釈
    ↓
 ・参加過程(=対話)の具体的分析へ

J.Wertschのアプローチ
 ・二者関係の閉鎖性を批判
『思考と言語』第6章の可能性

「ヴィゴツキーは、精神内機能に関心を持ち続けていたことは明らかであるが、6章では、彼はそれが制度的な状況的活動の中で、どのように出現するかに、場という観点から、概念発達にアプローチした。特に彼は、正規の学校教育の社会制度に見られる談話形態が、概念発達が生じる基本的枠組みをどのように与えるかに関心があった」